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中島敦の山月記

1 :名無し君:2000/06/05(月) 22:51
をわけあって読解しなければなりません。
http://www.acs.ucalgary.ca/~xyang/sagtk.htm
ここに本文があるのですが、みなさんに読解してもらいたいのです。
自分の読解を一応ノートにまとめてあるのですが、
何パターンもの読解が欲しいんです。深い読解であればあるほど嬉しいです。
読んだ事のある方,考えかたや読み取り等、教えて頂けないでしょうか。
ここはこう思うとかこういう考えは面白い。。等頂けると嬉しいです。
ポイントをしぼって下さっても結構ですし、全体にわたったものでも結構です。
この文章を研究して読解してあるサイトなんかでもあれば教えて下さい・・(これは探しましたが多分あまりない・・)
読み取り方等で討論になるととても嬉しいのですが(^^;
自分も出来る限り意見出して行きたいと思います。
自分の読解も書いたほうが良ければ書きます。(長文になってしまいますが)
どうかみなさん協力して下さい。


2 :タンゴ@黒猫:2000/06/06(火) 00:04
読解といっても、書かれてる通りに理解するしかないと思うんだけど、
敢えて深読みするなら、「中島敦一流の諧謔」と考えてみてはどうでしょうか。
彼の場合、執筆時期が特定されてないのではっきり言えませんが、同じ『古譚』の
「文字禍」にも同様の心象を読み取れるような気がします。

3 ::2000/06/06(火) 00:24
普通に読解する程度はしてあるのですが、
もっと面白いと言うか、変わった読み取り方なんかが欲しいのです。
ポイントポイントで考えて、ありませんでしょうか・・
今自分が少し考えてるのは、虎になった理由なんですが、
これ、普通に読解すればいくらか理由はみつかりますよね。
でも、李徴が虎になってしまうのなら、もっと他に虎になりうる人間は
沢山いるんじゃないかと思いました。
そこから、ここで李徴が例に挙げられてるだけで、虎になった人間は沢山いるとすると、
世の虎という動物は全てそういう人間が変化した動物ではないか・・
と今ちょっと適当に思って見たんですが、どうでしょう。
全く反対の意見沢山あると思います。そういうのでも結構ですので皆さんお願いします。
変わった意見や、普通に読み取れる読解でも良いので・・
それでわ。

4 :タンゴ@黒猫:2000/06/06(火) 00:35
自分の場合、逆に「李徴=中島自身」と取りました。
「文字禍」で書物(要するに粘土板ですが)の山に押しつぶされて死んでしまう
人物にも同じ悲しみを感じた、と言ったら感傷的に過ぎるでしょうか?

5 :名無しさん@1周年:2000/06/06(火) 05:21
国文科って大変だね

6 :ぁゃιぃ :2000/06/06(火) 05:55
厨房の頃読んだときはもっといくつものパターンの解釈が浮かんできたのに。。。
「摩耗」してるな。おれ。

7 :名無しさん@1周年:2000/06/06(火) 07:12
虎になるほどに何かに狂える人ってそんなにいないんじゃないでしょうか?
僕は中島敦自身は虎になってしまいたかったんだと思います。
家族とか友人とか、さらには脆弱だった彼自身の肉体を捨ててでも
自分の欲するところに狂ってしまいたかったように感じました。


8 :その1:2000/06/06(火) 18:05
どのようなマジックを用いたのかは判らないが、李徴は、虎にはなっていない。

文名を立てられなかった悲しき詩人は、人の世で暮らすことに耐えられず、妻子を
捨て、人里離れ、誰に発表するではない詩を作り続けた。

証拠は、このようなものである。

1・執拗なまでに、話している自分の姿を見せていない。(本当は人間の姿をしてい
るから)

2・もう来るなと云った。(虎になっている時に襲うと云うのは、脅し。虎ではない
自分が発見されて、また人の世とのかかわりが始まることを恐れている)

3・わざわざ自分が虎であることを証明しようとする余り、「今の姿をもう一度お目
にかけよう」と言い、一行が過ぎ去ってから虎の姿を見せている。これには、コイン
をリンゴに変えた魔術師が、わざわざ、観客にリンゴを触らせるような駄目押しを感
ずる。このような駄目押しは、嘘を付く者の常套手段である。


上記のことから、李徴は、虎を手なずけて、仙人のように暮らしている詩人である
ことが判るだろう。



9 :その2:2000/06/06(火) 18:06

以上の物語を通し、この作品では、李徴の、どうしても人の世で生きられない、ある
過剰な人間(生きゆく日常が、一定の振幅を越え、過剰になった時に詩が生れるのだと
したら)の孤独を描いている。

秀才として育ち、江南尉まで登り詰めた者が、官を退き、詩家としての名を死後百年
に遣そうなどと考えるのは、まともに生きることのうそ寒さにとらわれでもした、自
分の問題を抱えた過剰な人間に決まっている。

主人公は、単なる人嫌いの変人ではない。金儲けに生きずとも、できれば、文名を立
て、人の世で、自分の位置・価値を保証されて、人並に暮らしたいと思っていた人で
ある。彼は、妻子を持っていたし、自身の才能に見切りをつけた後は、地方官吏になっ
ている。しかし、そうした生き方は、彼には耐えられなかったのである。

彼は、人の世から闘争し、妻子から逃げはしたが、敢えて、複雑な手順を踏んで(虎
を通過させ、草むらの影から、虎の姿であるから隠れて話すと云う趣向)袁參達、一
行と対話を持った。

それは、己の詩を人に伝え、世に伝える欲でもあったろうし、妻子への気遣いでも
あったろう。自己嫌悪に押しつぶされ、孤独に暮らしながらも、尚、妻子よりも詩
を優先する自分と云う存在を嗤い、持て余している。

主人公には、言葉を越えた悲しみがあり、はかなさがある。その魂は、普通に生き、
暮らす我々にも、何らかの共鳴を呼び起こすだろう。

上記のような仕掛けを持った物語、感情を描くのでない限り、わざわざこの素材を
小説にする理由が中島敦にはなかったろう。




10 :8+9:2000/06/06(火) 18:12
8+9は、二つ合体させて、一つの論考です。二つのパターンを示すのでなく、
一続きの文章です。


11 ::2000/06/06(火) 20:36
素晴らしい!
虎になっていない説は自分も少しは考えていたのですが、
ここまで考えられませんでした。
とても参考になります。
ありがとうございました。

12 ::2000/06/06(火) 21:04
あと、質問です。
中島敦の当時の環境や精神状態を知らないので、

>上記のような仕掛けを持った物語、感情を描くのでない限り、
>わざわざこの素材を 小説にする理由が中島敦にはなかったろう。

の理由がいまいち理解出来ません。
詳しく説明お願いできないでしょうか。
よろしくお願いします。

それでは。

13 ::2000/06/06(火) 22:03
追記です。
上の虎になっていないと言う説を説明する場合、
袁參の李徴の詩に対する「何処か非常に微妙な点において欠けている」と言う評価はどう説明しましょう。
李徴が虎になっているとして話を進めた場合、説明は可能です。
人間だった証拠を残す為に作った詩は名を成そうと言う詩そのものの動機を
伝えられるだけの性格を持たないだろうからです。



14 ::2000/06/06(火) 22:06
「誰に発表するではない詩を作り続けた」
為そうなったと考えれば良いんでしょうかね。。

15 :タンゴ@黒猫:2000/06/06(火) 22:25
>中島敦の当時の環境や精神状態を知らないので・・・

図書館で全集などを調べてみては?
例えば、筑摩版(全三冊)・第一巻付録の月報には、
生前の中島を偲ぶよすがとなる、彼の実妹による寄稿もあります。

16 ::2000/06/06(火) 22:43
>15
それも考えたのですが、なにしろ時間が無いんです・・・。
早急にまとめなくてはならず、今必至にまとめています。

17 :名無しさん@1周年:2000/06/06(火) 23:21
もともと中国の「人虎伝」をモチーフにしてるのですから、虎であったか
否か、そこのところの考察はあんまり意味がない気がします。
この作品で大切なのは、前の作品「狐憑」「文字禍」と変遷を辿ってきた、
中島の「文学」に対する評価なんだと思います。
実際、この作品が著されたのは太平洋戦争の頃で、それこそ文学なんかに
これっぽっちも価値なんてありませんでした。文学してる人たちって「落伍者」
とか言われてましたよね。

いきなり突拍子もない話だけど、中島敦の所有していた書籍の中に、プラトン
の『国家』があります。この本の第10巻に、「詩人追放論」という章が
ありますが、中島はこれを読んでいた可能性が高い気がします。
これを読めば中島と、その文学への考え方がわかるのではないでしょうか。

18 :1:2000/06/06(火) 23:44
>17

う〜ん。。
もう時間が全くないので読んでいられないです・・



19 :1:2000/06/06(火) 23:58
疑問です。
虎になってはいないという説で解釈した場合、
李徴はなんの為に詩を書くのでしょうか・・

20 :17:2000/06/07(水) 00:33
えっと、本文の解釈を考えてみたんだけど・・・作品の解釈で大切な部分って、
<理由も分らずに押付けられたものを大人しく受取って、理由も分らずに生きて
行くのが、我々生きもののさだめだ。>
っていう文章じゃないかと思う・・。
『古譚』の主人公はみんな、<理由も分らずに押付けられたもの>によって
悲劇の最期を遂げてますが、それは個人の力で何とかできるものではなくて、
つまり・・・結局のところ人間なんて、自由意志で生きているように見えて
も、実は何者かによって生かされてる、そんな敬虔な懼れがあるのではない
かと思えます・・。

 それと、もともと中島は文字や言葉の「魂」を信じて、その中に永遠や無限
を覗こうとしているみたいだけど、それをシュミレーションしてみたのが
『古譚』だと思うんです。文学してる人間を既存の虚構や過去の世界という時空
と共に、現在から冷静に眺められる時点に置いて見ようとしてるんですね。
それで、その結果がどうなったかというと、李徴は、文字を覚え、さらにその
「本物の影」にしか過ぎない文字の、そのまた幻戯であるとしかいえない「詩」
に溺れることによって、その悲劇の生を与えられることになってしまう。
中島は文字(文学)に永遠を求めようとしたのに、その先には観念の泥沼しか
なかったわけで、もっと別の方法を模索しないとダメかもって、打ちひしがれ
る結果となった・・そんな気がします。


21 :>1=12=16=19:2000/06/07(水) 02:54
君、ひどいよ。
読解に当たっての準備を全然していない上に、
参考文献を教えてもらっても読めないほどせっぱ詰まってから
一夜漬け的に人の知恵を借りてカッコつけようとしてるのが
見え見えじゃないか。

22 :>12:2000/06/07(水) 06:49
すみません。僕も勢いで書きました。

また、私は、中島の他の作品を知りません。ごめんなさい。

ただ、下記のことは云えると思います。

単に読んだだけの虎になった物語を描くのだとしたら、自分が作家だったとしたら、
わざわざ小説として表現する必然を感じられない魅力のない話だと思います。

また、虎になった人間の不思議な物語を描くことに意義を見出したなら、もっと
別の演出があり得るでしょう(鏡花ばりの幽霊覃にするとか)。この作品が、「不
思議さ」に何の重点も置いていない文章であること、はっきり彼が虎だという客
観描写(三人称)がなく、袁參の視点から描いている点が重要です。

作品を考える時、あらすじと別にそれがどのように表現されたものか、演出を
考えることは重要です。作家が何を伝えたかったのかは、表現(演出)に立ち現
れます。

袁參に視点を置く演出(表現)を取ったと云うことは、裏に、私の書いたような意
図がない限り、わざわざこの物語を、この方法で描くだけの作家の動機を考えら
れないと云う意味です。>13 >14

偉そうなことを書いた割りには申し訳ないのですが、私は、漢文の詩の部分を
理解していません。漢文に弱く、詩に対する感性が鈍いので。


23 :>19:2000/06/07(水) 06:49
しかし、19だったら、判ります。何の為に詩を書くかと云う疑問そのものが
誤りです。

歌は、歌わざるを得ない人が歌います。格闘技は、格闘せざるを得ない人が
格闘します。人には、人それぞれの必然があります。詩人は、詩を作らざるを
得ない人なのです。

詩を書く以外に生きようがない、余裕のない、バランスの悪い人間。私は、
そうした駄目な人間に魅力を感ずるし、シンパシーを感じます。

私自身は、これをとても美しい作品だと思います。


また、私の読みに不明な点があるとしたら、それは、あなたの読みと異なる
からです。人の意見は人の意見。作品は、理屈だけで読み込むものではありま
せん。理屈を越えた、人の生活や感じ、感覚が、作品を書くことにも、読む
ことにも投影されているのでしょう。

私の読みを参考にして、あなたなりの、理屈を越えた読みのパターンを真剣に
考えられては如何でしょうか? どうも、理屈だけで読み込もうとするエネル
ギーを感じます。

「何の為に詩を書くのか」と云う疑問が出てくるのが良い証拠です。恐らく、
あなたがあなたの楽しいと感ずることをする時、そこに理由はない筈です。
作中人物も同じです。彼らのすること、総てに理由がある訳ではありません。
もっと、作中人物を理解してあげるようにして読むと、読みが深くなると思
います。

説教みたいでごめんなさい。勉強、頑張って下さい。


24 :>22:2000/06/07(水) 06:53
下記誤り。

>れないと云う意味です。>13 >14

>偉そうなことを書いた割りには申し訳ないのですが、私は、漢文の詩の部分を

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

下記が正しいです(改行が抜けた)

>れないと云う意味です。


>>13 >14

>偉そうなことを書いた割りには申し訳ないのですが、私は、漢文の詩の部分を

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